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第20章 かわいいひと〜少しだけ〜
「見て、見て!」
目の前の相葉のスーツ姿を言われなくてもまじまじと眺めた。
「どしたの?これ。」
「櫻井のなんだ。」
「は?」
なんでも最初、大野さんがハリキって貸そうとしたら話を知ってた翔ちゃんが、
無理じゃね?
と翔ちゃんのを貸してくれたんだと。
「俺のでも寸足らずだけど、まっいっか!」
って。
それを聞いて足元に視線を下げると確かに少し丈が短い。
袖も。
でも…
「似合ってる。」
自然と口をついた。
「そー?」
恥ずかしそうに自分の姿を見てる。
シワになっちゃうか?
そう思って脱がすのももったいなくて、そっと抱き寄せた。