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第20章 かわいいひと〜少しだけ〜



携帯を見せながらメールの内容を話すと、

「…いちばんのプレゼント?」

って言って携帯を覗き込んでいた目を俺に向ける。

「え、うん。」

なんで?

変か?

「俺、そんな言ってもらえて…
嬉しい。」

胸がキュンってなる。

乙女か、俺は。

こんなキュンキュンするなんてどうかしてる。

恋のはじまりだから?

思い返してみてもこんな胸が痛くなるほど人を好きになったっけな。

それとも相葉がだいぶ可愛らしい性格だから?

青くさいくらいの高校生の純情な世界へ引っ張られてんのかな?

でも相葉はきっと俺と同じ歳でもこんなピュアな感じな気がする。

相葉のキレイな部分はずっとそのままでいて欲しいって本気で願う俺がいる。

「先生どうかした?」

「お前はこのままでいてくれ。」

抱きしめて幼い子にするみたいに体を揺らしてみた。

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