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第21章 かわいいひと〜卒業〜
なんとなくわかってしまったから、くふふ、と笑うと、
「あ、バレた?」
いたずらっ子みたいな目を向けてビニール袋からケーキを取り出してテーブルに置いた。
「ごめんな。
会えるって思ってなかったから…」
「なんで!
俺だって会えると思ってなかった。」
「「…そだね…」」
先生がフォークを取りに行ったから、
「俺がお茶入れるね。」
俺ももう一度キッチンに向かう。
「お、頼む。ティーパックの紅茶もあるぞ?」
「じゃあ紅茶!」
なんか貰った…って、ティーパックの紅茶の他にも簡単カップドリップのコーヒーやら出てくる出てくる。
「先生どれにする?」
「お前と同じのでいいよ。」
「じゃ、やっぱ紅茶ね。」
何種類かある紅茶の中から選んでマグカップと一緒にテーブルに運んだ。