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第22章 かわいいひと〜その日〜



夕方、松潤と待ち合わせして目的地へと歩みを進める。

クラスのみんなとの宴の場へ。


母ちゃんは卒業祝い、って、
お昼、お寿司を取ってくれた。

昼間からビール飲んで嬉しそうに俺の子どもの頃の話なんかしちゃって。

まだまだお世話になってしまうけど、専門学校を卒業して仕事に就けたら親孝行したいな。

きっと母ちゃんのことだから、
あんたが元気でいてくれるのが親孝行、
って言うんだけど。


松潤は地元の大学へ進学。

了承してるからと俺と二宮先生経由で教え合った先生たちの連絡先。

写メを送ると、ありがとう、と大ちゃんも櫻井もメールを返信してきた。

松潤も、

「なんかもう友達のノリだ。」

って笑ってる。

そうだね。

恩師ではあるけど卒業した今は友達として接したい。

きっとそうなれると思うんだ。

最後に届いたメールは先生から。

『楽しんで来いよ。
何時になってもいいから。
待ってる、ぞ。』


はああああ


今すぐ先生のところへ行きたい。

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