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第22章 かわいいひと〜その日〜



テーブルの上にあった花束を手の中に渡された。

キレイな小さい可愛い花束。

「わー、キレイ。」

「卒業おめでとう。」

「ありがとう!」

そのままどちらともなく口を突き出して正座のままキスをした。

花束に見惚れている俺の頭をなでなでする先生。

その腕の内側に俺が唇を当てると撫でてた手で俺の頭を胸に抱き込むから少し早く刻む心臓の音が聴こえた。

ビールで乾杯したいとこだけど出来ないからなぁ、って残念そうに言いながら冷蔵庫に飲み物を取りに立ち上がる先生。

「ジュースあるよ。
なんか食べてきたんだろ?
小腹は空いてないか?」

そんなことを言ってるのは耳に届くけど。

花束をテーブルに置いて先生の後を追いその背中を見てどうやって抱きつこうかなとウロウロ。

「んふ。なんだよ。
あ、先にお風呂入る?」

そーそー!

それがいい。

いつガバッといくか俺自身わからないし。

「うん。お風呂入る。」

浴室へ行くとこれ着替えとタオル、ってラックの上に置いてくれた。

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