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第25章 かわいいひと〜旅立ち〜



ピンポーン


ダッと玄関に走ってドアを開いてガバッと抱きしめる。

…抱きしめるつもりが、抱きつかれて倒れた。

「おかえり!」

「ただいま!」

倒れたまんま、熱烈なチューをかまして久しぶりの雅紀の唇を堪能する。


んーっ


ちゅぱっ


はあ。

止めるタイミングがね。

終わんないから、これ。

顔を見たくて少し離れた俺にぎゅっと抱きついてきて…

見れない。

「顔、見せてよ。」

「うん。
あとで…ね。」

大型犬ってこんな感じだよな。

あ、レオだね、レオ。

ふふふ。

笑いが漏れて雅紀が、なにぃ~、って胸の上で言ってる。

「レオを思い出してさ。
お前、大型犬みたいって思って。」

「和也も犬みたいって思う。
芝犬…豆柴?」

んでまた、雅紀が口を寄せてキスは再開された。

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