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第25章 かわいいひと〜旅立ち〜



いつまでこうしてんの?

いい加減重いんだけど。

ペッタリ張り付いてる雅紀は可愛いけれど。

「ご飯食べてきた?」

「うん、ごめん。食べてきた。」

「そっか。
じゃあ明日の昼に作ってやるな。
俺も適当に食うかなー。」

「俺が作ってあげようか?」

「え?いいよ。
お前、風呂入ってくれば?」

「そう?
んじゃ、今度作ってあげるね。」

喋り終わっても動かないから、髪の毛をナデナデ。

「もー降りよっか?
重いよ、それなりに。」

「あは!やっぱりー?」



あは!…じゃねーよ。

かわいいなぁ、もう。

起き上がって俺の手を引っ張り上げて立たせてくれて改めて、むぎゅうと抱きしめられた。

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