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第2章 近づく距離

お開きになって、みんなそれぞれの帰路へと別れた。

大ちゃんが、

「相葉ちゃん、にのと同じ駅だよね?にの頼む。」

って最後に言って帰って行った。

尚も寄りかかり立っている二宮さんに手を添えて、

「帰りますよ?」

と顔を覗き込み言うと、

「はーい。」

可愛い返事をした。

…抱きしめたい。

バカバカ。違うだろっ。

肩を掴み足を進めた。



二宮さんのマンション前で、

「二宮さん?着きました。大丈夫ですか?」

と言うと、

「大丈夫。ありがとう。相葉くん。」

にへらと笑って中へ入って行った。

二宮さんの香水であろう匂いの付いた俺。

二宮さん…俺…

あなたのことが好きだ…

……

これはどうしたものかと考えながら俺はしばらくそこに立ち尽くしてしまった。

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