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第25章 かわいいひと〜旅立ち〜
ちゅ
ちゅ
雅紀は俺に触れるだけのキスをして抱き寄せた。
「俺も寂しいよ。
自分の決めた学校だし、ここを離れたのは俺だから弱音吐いたらダメだと思うけど。
やっぱり寂しい。」
「ごめん。
俺が寂しい寂しい言うから…」
ホント大人の俺の方が寂しがり過ぎって反省。
「いいの!
全然言って!
言わないで我慢して欲しくない。
それに…嬉しい。」
優しいなぁ。
そういうとこ、好きだなぁ。
寂しいって、つい言ってしまうけど、できたら違う言葉を伝えたい。
俺も雅紀に優しくしたい。
「会えて嬉しい。
一緒にいれて嬉しい。」
雅紀が幼い子を見るみたいな目で俺を見てる。
その目元に唇を押しつけた。