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第27章 かわいいひと〜不安と不安〜
それから一緒に抱き合って眠って迎えた朝。
布団から出たくなくてしばらく二人でいちゃつきながら思いつく話を次々にした。
雅紀が学校の話をすると、やっぱりまだ慣れない環境や専門の勉強が大変なんだなってわかる。
でもひとつひとつ楽しんでるのもわかって雅紀らしいな、って嬉しくなってちゃんと褒めてあげた。
朝ご飯は買ってきてたパンで簡単に済ませて昼ご飯は昨日言ってた通り俺が作った。
なんでもないチャーハンを、何度もおいしいって言ってガツガツ食べるの雅紀。
帰る時間が気になりながらも、普通に掃除、洗濯をして過ごしたらあっという間に時間は過ぎて。
「…そろそろ行くね。」
そう雅紀が言って荷物に手をかけたから見送るためにそばに寄っておぶさるように凭れかかった。
「また…来月。
帰ってこい。」
努めて明るく声をかけるとこっちを向いた雅紀が俺の顎をくいっと掬い上げて、
「んーっ!」
長めのキス。
「…もお。」
離れたくなくなる!
荷物から手を離してぎゅっと抱きしめられた。
「和也、浮気すんなよ!」
