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第33章 かわいいひと〜強くなる〜



その日の夜。


小さいベッドの中、ふたり、手を繋いで目を閉じた。

しばらくすると雅紀が俺を呼ぶ。


「和也…」

「んー?」

わずかな光しか灯してないから暗闇の中、目が慣れない。


ちゅっ


口づけされたことに驚きつつも、おやすみのキスかと、

「おやすみ…」

俺も雅紀にキスを落としたら舌をねじ込んできた。





驚いてもがく俺に濃厚なキスを送り続ける。

さっきした会話の中で今日は、ここでは、しないと思ってたから。


ここって…壁薄いかもね

アパートより?

それに周りが学生だらけの寮ってだけでなんかちょっとね


そんなやり取りをしていた。


だから。


「んっ…ねぇ…
スる…の?」

「…っん…
ど…どう…し…よ?」

無計画だったのか?

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