テキストサイズ

Everything

第4章 あなたを守りたい

「想い合ってるなら付き合うしかないじゃん。」

大ちゃん…
そうなんだけど…

色々と思い出していた。
そしてひとつ、ずっと心にひっかかってることを言ってみることにした。

好きだと伝え合ったのに二宮さんが一番最初に言った言葉。

それを伝えたら、みんなが黙ってしまった。



“我慢する”



……



沈黙を破ったのは翔さんだった。

「和を頼むよ、相葉くん。」

そう言って溢れる涙を浮かべて俺を見た翔さんは、
ポツリポツリと話し始める。

「俺も和も親を早くに亡くして。
愛情とか甘えるとか…
わからないんだよ。」

翔さんの口から出た思ってもいなかった言葉に、俺は俺の言葉を失った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ