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第5章 その先へ

リビングまで通されて。

ソファに座ってると目の前に冷たいお茶を出されて、お礼を言って飲み干す。

喉渇いてたんだ、俺。

「にのちゃん。ホントどうしたの?なにかあった?」

優しく訊いてくれる。

「…いや…。あのー。」

「うん?」

「さっきの女の子は?」

「へ?」

変な声できょとん顔の相葉くん。

「一緒に帰ってった…。」

「えーーっ!見てたの?」

「うん。潤くんもいて。あれは告白だって言うし…。」

「俺にやきもち妬いてくれたの?」

「………。」

確かに。

やきもち以外の何物でもない。

思ったんだよ。

誰にも取られたくないって。

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