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第5章 その先へ

部屋のドアを開けて。

押し込められ玄関を閉めたと同時にギュッと抱きしめられた。

相葉くん…。

ああ。相葉くんの匂いがする。

いつもと同じように暖かくてせつなくて。

泣きそうになったり、自然と笑みを浮かべたり、忙しい俺に相葉くんはキスをした。

長いキスをして。

もう一度、抱きしめてくれた。

相葉くんの腕の中。
言わなきゃいけない言葉。

「あのさ。」

「ん?」

「…すき…だ…よ…」

……

黙ったままの相葉くんに不安になって顔を見上げると、

そこには真っ赤な顔になった相葉くんが。
それを目にした俺もカーッと熱くなっていく。

自分も真っ赤なんだろうと悟る。

少し背伸びをした俺は相葉くんにキスをした。

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