快楽教師
第2章 危険な朝課外
淫らに染まった脳が覚醒してきて、はっと教室内を見渡す。
まだ誰も入ってきていない。
でももう予定時間より3分過ぎているのに…
「香坂先生っ」
苦笑いしながら入ってくる男性…歴史担当の東妻 カイト先生だ。
「階を間違えてますよ!」
もう1つ下の階です、と言われて、頭を掻く。
どうやら間違えていたのは私の方だった。
「すみません、すぐ向かいます。」
百合子はペコリとお辞儀をして、携帯をハンカチに包んだ。
誰にも見られていなくて良かった、とほっと溜め息を吐く。
百合子は、まさか自慰に耽っている自分の姿を写真に納められていたとは、思いもしていなかった―――。