快楽教師
第3章 教員用男子トイレで…
月曜日の1時間目は授業がない。
教室内には、東妻先生、1年の数学担当の緒方 麻衣子先生、古典の藤原 紗季先生と私の5人。
あれもやったし、あれも…。うーん……どうしようかな。
とりあえず、給湯室へ行って5人分のコーヒーを淹れる。
手頃な価格のインスタントだが、コーヒーに疎い百合子はこれに満足していた。
コーヒーの芳ばしい匂いが鼻腔をくすぐる。
それを職員全員に配り終えると、百合子は、もうじき始まる期末テストの対策として、現代文のプリントを作成することにした。