快楽教師
第4章 試着室で…
「ねえお母さん、どっちがいいかな?」
「知らないわよ、アンタの好きな方選びなさいな。」
お母さんは買い物袋をぶら下げ、うんざりと私に返事をする。
それもそのはず。百合子はかれこれ一時間近く悩んでいるのだ。
そう言われたって…
この黄色のワンピースは、回転したときにフワッと広がる感じが女性らしくて素敵。
もう片方は涼しげな青で、グラデーションが海を連想させ、夏っぽい。
…だからといって2着もいらない…。
「ねぇ!!やっぱりお母さんが…」
さっきまで母のいた方を向くが見当たらず、そこに代わりに睦がしゃがんでいる。
「母さんなら食品売り場に行きました~」
憎たらしくべーっと舌を出して言う。
…もう睦でいいや
「どっちがかわいい?」
女子に人気のある睦の好みのものなら正確かもしれない。
「あえて選ぶならソッチの露出の高い黄色」
「何それ!!」