快楽教師
第4章 試着室で…
「服なんて何着ても同じだろー」
けたけたと笑う睦を尻目に、試着室へ入った。
Tシャツ、ジーンズ…と、当たり前だが、衣服を脱ぐ度に肌が露になる。
ふと、目の前の大きな鏡に目をやる。
ここでオナニーしたら…ばれないかな……
不埒な気持ちでいっぱいに膨らむ。
鏡に映る百合子の顔は紅潮しており、欲情の混ざった吐息をたてた。
――――――
「…あ……」
鏡の前に座り、まだ濡れていない部分に指を這わせる。
スリルを味わう為、敢えてカーテン側を向いてのオナニーだ。
足音や話声が少し近づくと、内腿が戦慄く。
…まだ濡れてないけど…クリちゃんこんなにコリコリで…興奮してる…っ
見られてしまえばどうなるかは分かっているのに、このスリルが堪らない。
なるべく早くイけるように、夢中で芽をくすぐる。
「っ!!」
ドッ、と心臓が跳ね上がった。
カーテンと床の隙間に自分のではない靴が見えたからだ。
…早く、行って…!!
どくどくと心臓が鳴り響く。そう願うも、その靴の爪先は此方を向いたまま。
…何………?
「姉ちゃん?具合でも悪いの?」