快楽教師
第1章 運転中の車内で…
「おはようございます」
結局、私も遅刻ぎりぎりになってしまった。
下着とストッキングをふくらはぎまで下ろしていたお陰で、運転がすこぶる大変だった。
「百合子ちゃん、おはよ〜っ」
親しく話し掛けてくる彼女は、田辺 洋子先生。
フレンドリーな性格なので、大抵の人と仲がよい。
「おはようございます」
そしてこのひと…遠藤 晴樹先生。
バツイチなのだけれど、
仕事に厳しく、真面目で頼りがいがある先生。
私の憧れの人だ。
「では私は課外授業なので…」
あらかじめ机に準備しておいた教材を手に取る。