箱……捌
第4章 【強者】の選択
遠多君は…彼を…どんな顔で見てるんだ…
どんな思いで…傷つけているんだ…
遠多君の気持ちが解るようで―――――…
最後の部分が解らない…
「遠多……おま…ぇ…もう…やめろ…止めてくれ!!」
泣き叫び…遠多君を止めようと…するが…
遠多君は…クラスメイトを…次々…刺していく…
「――――止めろ?バカな事言うなよ…
僕だって―――――…何度も“止めて!”って頼んだじゃないか……でも、君は聞き入れてくれなかった…」
遠多君は…彼の前に…クラスメイトを引きずりながら…
低い声で……呆れている…
「ん〜〜〜〜…んっ、んっ!」
グサ…「ん!!!んんんぐー!」
「渡辺…渡辺……」
また…彼の友達が……遠多君の手によって刺されたらしい…
彼は絶望の声をあげる…