箱……捌
第4章 【強者】の選択
ぐっ―――…と、俺の背中に……
寄りかかる感覚に…
一瞬ビクつく…
「ねぇ…桜井君…
君は長く【弱者】だったから…僕の気持ちが…少しはわかるだろ?」
背中に…遠多君の…体温を感じる…が…
冷たく――――…俺と…同類の【弱者】ではない気がした…
こ…怖い……
「――――桜井君…
僕はね…あの時…
君とsexしなかった……ってだけで…次の【弱者】にされたんだよ…」
ガタッ…と…俺の足が…床を踏みしめた――――――…
あの日…クラスファックは…全員じゃ…なかった…?
「いくら…男子校だからって…男のケツを掘る趣味は僕には理解できない……だから…時間になるまで…後ろでやり過ごしてたのに…
こいつが……最後に…余計な事言うから…」
そ…そんな……
遠多君は……
それだけで―――――……