箱……捌
第4章 【強者】の選択
そ…そんな―――――――…
「――――…岡田君…木戸口君…阿部君…渡辺君…
彼らが…僕の…人生を狂わせた…」
「遠多―――――…!!」
ぐふっ―――――…と言う音と共に…
グサグサ…と…鈍い…音も聞こえる―――――――…
「え―――…ゴホッ…ぐっ…あっ…ぁ」
ザクザク……
遠多君が…
岡田君を…刺している……
俺は……怖くて…震えるしかない…
「――――――…ふ〜…本当に…人を殺すのって…疲れる…」
俺は、周りを見て…愕然とする…
皆……死んでしまったのか…?
床や壁が…血で…赤黒く模様を作っている…
無像箱の教室は…
見事に…血と死体の玉手箱になっていた――――――…