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異彩ノ雫

第32章  十ノ月




たとえば

上映を告げるベルの鳴り終わり



柝の音が入り

緞帳が上がるその刹那…



指揮者がタクトを振り上げた時



ざわめきが遠去かり

訪れる一瞬の静寂に 心しびれる



あなたの便りを開く時の

昂りに似て…







【至福】


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