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異彩ノ雫

第32章  十ノ月




風が吹く

あなたを想い

火照る頬を撫でながら



高い空…



どこからともなく

甘い花の香りが運ばれ

髪にまとわる



焦がれて熱い胸を

煽るように くすぐるように

ただ 風が吹き過ぎる…







【金木犀】



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