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異彩ノ雫

第32章  十ノ月




とろりと

蒼い釉薬をまとった杯には

濃潤な旨し酒を



唇が切れそうに薄い

染め付けの杯には

冷凉な辛口を



月なき夜の妙なる趣向…



そして

この傍らには 愛しき君

千里の空を遥か越え 来てほしい…







【杯】


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