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異彩ノ雫

第36章  十ノ月 ③



愛しい人…

君にあげられるものは何もなく

ただ 心のすべてを捧げるばかり



けれど今宵は

夜空を越えて想いを託し届けよう



玲瓏たる月の煌めきを

胸元を飾る真珠にかえて



君よ

そっと見上げてほしい…







【月明かり】




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