テキストサイズ

異彩ノ雫

第36章  十ノ月 ③




夢をみた…

色付く木々の下
あなたとふたり 歩いていた
何も話さず
同じ歩並みで

時折触れる肩
優しい静寂
降り注ぐ光が弾ける

やがて
足元をさらうほどの風が吹き
紅葉がふたりに降りかかる

その紅の乱舞の中
あなたと私
息をのみ 立ち尽くしていた

夢が心に想いを満たす…







【紅葉】



ストーリーメニュー

TOPTOPへ