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異彩ノ雫

第51章  十二ノ月




ひそやかな雨音が

心に深く染み入る夜は

しじまの波が時をさらう



硝子越しの黒い猫

金の瞳で闇を射抜くか

哀しげに



今すこし

窓辺に憩え 戯れにも…







【黒猫】


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