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異彩ノ雫

第55章  十二ノ月 ③




夢にさまよう指が

私の手をたぐる

伝わる温もりが

たまらなく愛おしい



長く白い指…

夏よりも

ひとまわり華奢に見えながら

握る手に力を込める



ゆくな ゆくな

どこへも ゆくな…

私はいつも ここにいる







【紅さし指】


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