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異彩ノ雫

第64章  一ノ月 ③




ドームを覆う

満天の煌めきに息をのめば

触れる肩先が

かすかに震える



瞳をこらし

胸元で小さく指差すその先に

散りばめられた星の河



今 君の手をとり

月の小舟で旅に出ようか



何億光年の宙の彼方

ふたりきりの星を探しに…







【プラネタリウム】


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