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異彩ノ雫

第79章  三ノ月 ③




片隅のテーブルは

静寂とざわめきが交錯する



ソファに深く身を沈め

目を閉じれば

ただひとつの音ばかりに

五感のすべてが研ぎ澄まされる



いつも 待っていた

待つことなど

何ほどのこともなかった…



今はもう

記憶の中だけの君の足音

瞼の内に熱い闇が訪れる…







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