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異彩ノ雫

第79章  三ノ月 ③




やさしの言葉の

かけられ かけて

その身のあけくれ

想われ 想う



けれど

時はゆくもの 知らぬ間に

声の 言葉の消えた日々



聞きたしと

今一度 声を聞きたしと

しじまに眠る彼の人の

枕べにひとり座り居る



闇を濡らして 座り居る…







【夜すがら】


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