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異彩ノ雫

第7章  七ノ月 ③




音に色があるならば

梢を渡る風音は

少し淋しげな緑だろうか



薄紅色は

朝一番に咲く花の音



夜を歩く黒猫は

レモンイエローの足音を

月明かりに忍ばせる



そしてあなたの声は…

きっと

薄紫の優しい響き



私の心を染め上げる







【音色】



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