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異彩ノ雫

第86章  四ノ月 ②




教えたまえ 導きたまえと

身を潜めながら祈り続けた

清らな人々の切なる思い



そのすべてを包み込む

天のはからいは

優しいものだったのだろうか…



吹き下ろす緑の風に

時を超え

ささやき交わす声が聞こえる

やがてそれは

かそけき歌声となり海へ流れる







【隠れ里】


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