テキストサイズ

異彩ノ雫

第90章  四ノ月 ④




あたたかな春の雨は

霧のような静かさで

涙をそっとまぎらせた



夜にとけた雨音は

どこまで流れてゆくものか…



傘をささずに歩く道

猫のひと鳴きが雫を散らす







【霧雨】


ストーリーメニュー

TOPTOPへ