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異彩ノ雫

第90章  四ノ月 ④




花が優しく刻む時間は

人待ち顔の憂いを

宥めながら流れゆく



あと少し

あの紫の花弁まで…



花で計り待つ心は

風のそよぎにあてなく揺れる







【花時計】


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