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異彩ノ雫

第95章  五ノ月 ②




緑そよぐ葉陰に憩えば

夏めく陽射しの眩しさに

黒き蝶さえ舞いきたる



手をかざし 仰ぐ彼方は

連なる雲とわたる風



懐かしき人を描く浅葱の空に

心開かれ

ひとときをひそかに遊ぶ







【緑風】


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