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異彩ノ雫

第104章  六の月 Ⅱ ②




午前零時三分…


時を刻む音に

いつから降りだしたのか

雨の調べが溶け込む夜

ひとつの幻が浮かび立つ



緑をそよがせ 吹きすぎる風

行き交う人の

アーモンドの瞳は静謐をたたえ

そそぐ光は煌めき揺れる…



誰か教えてくれないか

シャングリラは どこにあるのか







【理想郷】


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