テキストサイズ

異彩ノ雫

第122章  八ノ月 Ⅱ ②




塗り下駄に映える 君の素足

臙脂の鼻緒が闇に浮かぶ


爪先は夜露に濡れて

石畳を響かせる



遠く聞こえる祭り囃子…



つと立ち止まる

浴衣の襟元も芳しく

鎮めきれない

真夏の想いに火をつける







【夏祭り】


ストーリーメニュー

TOPTOPへ