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異彩ノ雫

第133章  九ノ月 Ⅱ ③




気まぐれに目覚めた龍が

天をわたる


雲を呼び

雨をまとい

銀の鱗を震わせながら



固く閉ざした扉のうちで

息をのむ

人の祈りは届かぬものか…



龍よ 鎮まれ

地にあるものの声を聴け







【嵐】


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