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異彩ノ雫

第137章  九ノ月 Ⅱ ⑤




吹き込む風が

首筋を撫で上げる



酔えないままの夜が深い



知っている…

孤独を癒す酒はない

ただ

孤独をまぎらす時間が流れるばかり



雨音が ひときわ大きく

冷えた胸を震わせる







【スコッチ】


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