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異彩ノ雫

第149章  十一ノ月 Ⅱ ②




── 俺に翼はない

黒曜石の瞳が空を仰ぐ


── 額に角も持ち合わせない

漆黒のたてがみを震わせる



けれど…

だから…

彼は

誰よりも速く 強く ターフを駆ける



生まれながらの運命(さだめ)を超えて







【サラブレッド】


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