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異彩ノ雫

第149章  十一ノ月 Ⅱ ②




胡蝶蘭の気高さを
その人は持っていた

美しく 芳しい 花の中の花…

けれど
真に心をとらえるものは
横顔に映る孤高の光

群れず騒がず
融和する神秘の微笑み
風さえも
息をひそめてゆき過ぎる


憧れに 胸は焦がれ続ける







【ファレノプシス】


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