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異彩ノ雫

第149章  十一ノ月 Ⅱ ②




微睡みの中
私はあなたと 楽園にいた…


鳥のひと鳴きに弾かれ
目覚めれば
煌めく日差しに風は戯れ
淡く漂う枯れ葉の匂い
サザンカの一輪がほのかに笑う


晩秋の午後は
うつつの輪郭が夢と溶け合い
惑わせる







【惑い】


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