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異彩ノ雫

第158章  十二ノ月 Ⅱ ②




花の語る言葉に
耳を傾ければ
ひそやかな饒舌が胸をくすぐる

それはまるで
小さな星の小さな王子が
心を寄せた薔薇に似て
冬枯れの庭で想いを語る

誇らかに咲く花よ
しばし憩えよ
せめて北風の眠る間に…







【空中庭園】


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