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異彩ノ雫

第169章  一ノ月 Ⅱ ③




残る雪はパールの輝き
小枝に震える
つぶらな瞳が心をとらえる


クッキーの欠片は
ひと握りともう少し
マルシェに並んだ
オレンジも大きく添えて…

しつらえたベランダの食卓は
柔らかな光の中


さ迷う小鳥 舞い降りよ
凍える胸を暖めよ
せめて束の間の憩いのうちに







【morning】


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