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異彩ノ雫

第193章  恋文 (十五)




── 最後に 伝えておきたいことがある


きっと
もう会うことはないだろうから




おまえは陽のあたる道をゆくように


影や夜は俺のもの

おまえは
陽のぬくもりの中 笑っていてほしい



ああ

夜が明けてゆく…


いつもと変わらない朝だ


いつも…
そう、いつも




愛していたよ
心から







(了)


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