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異彩ノ雫

第200章  四ノ月 Ⅱ ⑤




滴り落ちる花房は

うつつを超えし花姿


薄紫に匂いたち

恋しき人を想わせる



夕闇せまる風のなか

立ち去りかねて 寄り添えば

艶然と花ほほえみて

胸を、焦がす…







【藤】


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