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異彩ノ雫

第214章  六ノ月 Ⅲ ③




柔らかな光が ふち取る窓

優しく揺り起こす温かな掌

キッチンからは芳しい匂いが届く



目覚めはいつも

レモンイエローの風が吹いていた



昨日から今日 明日へ続く

ありふれた明け暮れの愛しさは

戻らぬ時間ばかりが そっと教える







【レモンイエロー】


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