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異彩ノ雫

第219章  七ノ月 Ⅲ




ふたり 川辺に膝をつき

心ひそかな願いをこめて

小さな流れに放した小舟


星ふる夜に

ゆらゆら揺れて 笹の舟…



あれから小舟は何処の海か



今年はひとり手をひたし

落とすため息 あえかな波紋

今宵は星の見えぬ夜

焦がれる想いを なんとしよう…







【笹舟】


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